
B型事業所の挑戦!ChatGPTでショップの店名とロゴを作成してみた
ネットショップを始めるとき、一番ワクワクするけれど悩ましいのが店名とロゴの作成ですよね。「センスに自信がない…」「プロに頼む予算もない…」と、つい立ち止まってしまいませんか?
今回は、私たちが運営する就労継続支援B型事業所で、3Dプリンターで作る「アガベ・塊根植物専用の鉢」のショップを立ち上げた際の実体験をご紹介します。実は、ChatGPTをフル活用してブランディングを行ったのですが、実際に作業を進めたのはスタッフではなく、事業所に通所されている利用者さんたちなんです。
AIを「相談役」にしたことで、自分たちだけでは思いつかなかった素敵な名前とロゴの候補が誕生しました。この記事では、利用者さんが主体となって進めた具体的なプロセスを余すところなく公開します。最後まで読めば、初心者の方でも愛着のわくショップ作りのヒントがきっと見つかるはずです!
なぜChatGPTでブランディング?
そもそも、なぜプロのデザイナーに依頼するのではなく、利用者さんがAIと一緒にブランド作りをしたのか。その理由からお話ししていきますね。
専門知識なしでも相談できる
ネットショップを運営する上で、「どうすればお客さまの目に留まるか」「どんなイメージに見せるか」といったブランディングの知識は欠かせません。しかし、今回ショップ作りを担当したのは、デザインやマーケティングの経験がないB型事業所の利用者の皆さんです。
専門的な教育を受けていなくても、ChatGPTならふだん使っている言葉で相談するだけで、的確なアドバイスを返してくれます。利用者の皆さんが自らAIと対話しながら、自分たちが作りたいブランドを自分の言葉で形にしていく。まるで、利用者さん一人ひとりに専属のブランドコンサルタントが隣に座ってくれているような、心強いサポートを得ることができました。
利用者さんの想いを言語化できる
「3Dプリンターという新しい技術で挑戦したい」「アガベを大切に育てている人に、私たちの作品を届けたい」と、そんな利用者さんの熱い想いはあるものの、それを店名やキャッチコピーとしてかっこよく表現するのは意外と難しいものです。
しかし、皆さんが抱いている活動内容や込めた想いをバラバラな言葉のままChatGPTに伝えてみると、どうでしょう。魔法のように魅力的なフレーズへと整えてくれたんです。自分たちの中にある「言葉にならない想い」を、AIが客観的な視点でカタチにしてくれたと言えるでしょう。
ChatGPTで店名を考案してみた
AIの力強さが分かったところで、次はお客さまが最初に触れるブランドの顔であるショップ名の決め方です。利用者さんが実践したAI活用術をご紹介しましょう。
理想を伝えるプロンプトのコツ
ChatGPTに「名前を考えて」とだけ送っても、ありきたりな名前しか返ってきません。ここで大切なのは、利用者さん自身の「こだわり」をどれだけ具体的に伝えられるかです。
- 商材は3Dプリンターで作成されたデザイン鉢
- ターゲットはアガベなどの塊根植物を愛する趣味家
- 3Dプリンターの精密さと、植物の力強さを融合させたい
- 高級感がありつつも親しみやすい響きにしたい
- アイアンの質感を連想させたい
- 店名に「工房」や「ラボ」などの単語を加えたい
このように、できるだけ詳細な情報をプロンプトに詰め込んでみました。情報が具体的であればあるほど、AIは皆さんの理想に近い、的な射たアイデアを出してくれるようになります。
プロンプト例
あなたは、世界的なブランドの名付けを数多く手掛けてきたブランドコンサルタントです。単なる単語の組み合わせではなく、ブランドの物語や哲学を感じさせ、かつ4文字以上のリズムが良い「愛される名前」を考案することに長けています。
以下の情報からネットショップの店名を提案してください。
・商材は3Dプリンターで作成されたデザイン鉢
・ターゲットはアガベなどの塊根植物を愛する趣味家
・3Dプリンターの精密さと、植物の力強さを融合させたい
・高級感がありつつも親しみやすい響きにしたい
・アイアンの質感を連想させたい
・店名に「工房」や「ラボ」などの単語を加えたい
候補から名前を絞り込む方法
指示を出すと、AIは10個、20個と一瞬で案を出してくれます。その中から「呼びやすさ」と「意味の深さ」を基準に候補を絞り込んでいきました。
- 音の響き: 覚えやすく、声に出したときに心地よいか。
- ストーリー性: その名前を聞いて、自分たちの「伝えたい想い」が想像できるか。
たくさんの候補を眺めていると迷ってしまいますが、最後はその名前を呼んだときに「しっくりくるか」という直感を大切にしました。もちろん、候補に残った名前が他のお店と被っていないか、SNSやGoogleで検索して唯一無二感を確認する作業も行いました。
ロゴデザインもAIで試作してみた
名前が決まったら、次はいよいよロゴ作りです。ここでも、利用者さんがChatGPTの画像生成AIを使い、ショップのシンボルとなるロゴの試作に挑戦しました。
3Dプリンター鉢の魅力を可視化する
私たちの商品の最大の特徴は、3Dプリンターでしか作れない特有の模様や質感です。この人工的な美しさと、アガベというワイルドな植物の生命力を「どう組み合わせるか」が、ロゴ作りの重要なポイントでした。
そこで、ChatGPTに「アガベのシルエット」と「3Dプリンター鉢」を組み合わせたデザインをリクエストしました。自分たちが入力した言葉が、わずか数秒で具体的な画像として目の前に現れたときは、利用者さんもスタッフも「おぉー!」と思わず声を上げてしまったほどです。
※具体的なロゴの作成手順や、AIへの指示出しのコツについては、こちらの別記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
店名・ロゴデザイン案を紹介
それでは、利用者さんと共に試行錯誤して、現在検討を進めているショップの店名・ロゴデザイン案をご紹介します。
KUROHA KOBO(クロハ工房)
「KUROHA KOBO(クロハ工房)」という名前には、黒葉(くろは)―――黒く鋭い葉を持つ植物の美しさと、重厚な工芸品の世界観が込められています。
「黒葉(KUROHA)」は、アガベ特有の力強いシルエットや、黒く締まった葉先、そしてアイアン塗装による無骨で重厚な質感を象徴する言葉です。そこに「工房(KOBO)」を組み合わせることで、単なる植木鉢ブランドではなく、職人の手によって生み出される作品としての価値を表現しています。
ロゴデザインには、アガベの鋭く美しい葉のシルエットを採用。放射状に広がる構成は、黄金比を意識した幾何学的バランスによって設計されており、小さなサイズでも強い存在感を放つシンボルマークとなっています。

実際にAIを使ってみた感想
このようにAIと一緒にブランディングを進めてみた結果、単に「形ができた」以上の驚くべき効果があったんです。
時間とコストを大幅に削減
一番大きなメリットは、なんといっても圧倒的な「速さ」でしょう。本来、プロに依頼すれば数週間から数ヶ月かかることも珍しくありません。また、事業所内で会議を繰り返しても、なかなか意見がまとまらず時間だけが過ぎてしまうこともありますよね。
しかし、ChatGPTを活用したことで、これらのプロセスがわずか数日に短縮されました。浮いた時間を使って、利用者さんと一緒に「どんなデザインの鉢が喜ばれるか」といった、商品のクオリティを高める本来の作業に集中できたのは、とても大きな収穫でした。
事業所内の反応と良い変化
また、視覚的なブランドイメージがいち早く共有されたことで、利用者さんのモチベーションにも良い変化が生まれました。これまでは「3Dプリンター鉢を作る」というぼんやりした活動だったものが、自分たちの手で決めたロゴや店名を目にするたびに、「自分たちのブランドを育てているんだ」という確かな実感が湧いてくるようになったのです。
実際に、ブランド名やロゴ案を事業所内で共有した際には、「この名前かっこいい!」「このロゴならイメージにぴったり!」といった前向きな声が自然と飛び交うようになりました。中には、自分から新しいアイデアを提案してくれる利用者さんも現れ、単なる作業ではなく、「みんなでブランドを作っている」という一体感が生まれたのがとても印象的でした。
まとめ
ネットショップの立ち上げは不安も多いですが、ネーミングやロゴ作りで一人で悩む必要はありません。今回実感したのは、AIは単なる道具ではなく、利用者さんの想いを引き出し形にしてくれる「最高のパートナー」だということです。
- 想いをAIに直球でぶつける
- 多くの案から「好き」を選ぶ
- 対話を通じて磨き上げる
この3ステップを踏むだけで、専門知識がなくても愛着のわくブランドが作れます。私たちの鉢も、この名前とロゴと共に大切に育てていくつもりです。皆さんもぜひAIを味方につけて、自分らしいショップ作りを楽しんでみてください!





